小熊 克己(おぐま かつみ)平成23年入社の12年目
消防設備の点検・工事の他、空調設備のメンテナンスも担当。
昭和54年生まれ。白根の出身。趣味はバイクのカスタム、キャンプ、BBQ。
前職は屋根(瓦・板金)工事の職人。

※本記事は2024年12月の取材時点の内容です。

 

 

前職は屋根職人さんだったそうですが、畑違いの消防点検業への転職に不安はありませんでしたか?

ありましたね。
屋根屋さんは17年ほど勤めて仕事に関しては何の不安もありませんでしたが、30代でまたゼロからのスタートでしたので。

正直に言って電気関係には苦手意識もありました。屋根は目に見える仕事ですが、電気って目に見えませんでしょ。まぁテスターを当てれば見えるのですが。しかもエフ・ピーアイに入るまで消防点検屋さんって何をするのか全く知りませんでした。自動火災報知器を扱うんだろうなくらいの知識で。でも決めたのだから頑張るしかないなと。

 

 

最初の現場の事、覚えてますか?

覚えてます。覚えてます。新発田市の和食屋さんの点検でした。
本当にワケも分からずに先輩から言われるがままに点検棒を持って「これが点灯すればオッケーなんだなぁ」みたいな。フワフワしながらやってましたね。

でも屋根屋さんはそれこそ両手で20~30kgの屋根材を持って1日走り回る事もあったので、それと比べたら体力的には全然ラクで、疲れなさ過ぎて物足りない感じはありました。それが1年くらい続きましたかね。あ、でも放水試験は圧を感じて「おぉぉぉ!」って思いましたけど(笑)

 

 

消防点検業は屋根屋さんと比べたら楽勝?

いえ。そんな事はありません。
やはり一人前になるには資格を取っていかないとダメなんですよ。消防設備士とか電気工事士とかですね。社会人になってから勉強なんてしてなかったから最初はそれが辛かったです。体力的にはそうでもないけど、頭が求められる面は結構ありますよね。

そうは言っても僕もまだ全ての資格を取得出来ているワケでは無いですけどね。今持っているのは消防設備士の甲種1類と4類と乙種の6類、電気工事士の第1種、冷媒フロン類取扱技術者の第ニ種と冷媒回収技術者ですね。今後は消防設備士の三類を取りたいなと思ってます。

 

 

思い出に残っている現場はありますか?

食品物流センターでの新設工事ですね。
物凄くデカい施設で工事部長の鈴木さんとたった2人で半年くらいかけてやったんですよ。今はあまりゼネコンさんの仕事は受けてないですけど、当時はまだ結構受けたりしてたんですよね。あれはホント自分でもよくやったなぁって、やっぱり1番残ってます。

結構寒い時だったんで、外の機器を付ける時なんか手の感覚が無い。数も結構あるから辛かったですよ。いやもう無我夢中でやってたみたいな感じですよね。取付が全部終わったら試験して、全部上手に動いた時は「いやー!やっと終わった~~!」みたいな(笑)

 

 

消防点検業の醍醐味って何でしょう?

やっぱりお客様に喜ばれる事ですかね。
感知器が誤作動して大きな警報音が鳴ってしまう時があるんです。緊急出動で駆け付けて原因を完璧に突き止めて直した時なんかは特に喜んで貰えます。僕らは慣れちゃってますが、非常ベルが鳴ると皆さんビックリされるんですよね。心臓が止まるかと思ったとか言われます。誤報の原因や症状は毎回違うので、それを完璧に直して感謝されるのは本当に嬉しい。僕は人から喜ばれるのが好きなのかもしれないですね。

あ、あと、幼稚園の点検でトランシーバーを使っていると、園児達から「かっこいー!」とヒーローのような扱いを受けるのも誇らしかったりします(笑)

 

 

入社から10年以上ですが、続いている理由は?

この仕事って飽きないですよね。
たまに「この仕事飽きたから辞めた」とかって人がいるじゃないですか。そういう飽きは来ないです。それと僕は営業とかはあまり得意じゃないんですけど、お客さんと接するのは割と好きなんですよ。作業の完了報告とかする時も、たわいもない話しからちょっと盛り上がったり。まぁ次の現場がある時は、そんなにゆっくり話してもいられないんですけどね。

 

 

後輩の指導で心掛けている事は?

僕は元々モノづくりが好きなので、工事業務は特に好きなんですよね。なので工事の仕事は全部自分でやっちゃいたくなるんですけど、僕が自分の楽しみを優先して全部取り上げちゃうと若い子らの成長の機会を奪ってしまうので、グッと堪えて意識して任せるようにしてます。「ドンドンやってみよー!」って。

 

 

エフ・ピーアイの良い点は?

みんなの人間性がいいですよね。
挨拶とかもみんな感じがいい。他社さんとかですと事務所の中の雰囲気が死んでるような感じの所とかもあるじゃないですか。反面教師として「こういう風にはならないでおこう…」と思いますよね。やっぱりウチの会社の人間はみんな挨拶も良く出来ますし、付き合ってて気持ち良い人間ばかり。人間関係はやっぱり自慢できるトコなんじゃないかな。

 

 

最後に今後の抱負をお願いします。

時代の流れに合わせてウチも発展?進化?していければいいなと。機器なんかはドンドン変わりますから、ウチもその流れに乗り遅れないようにしないとですからね。その為のサポートもね。使う道具とかはあまり変わりはないんですけど、受信機なんかは日々ドンドン進化してるんですよ。現場で見た事の無い新しい機器に出くわす事もありますから。そういうのも全て対応し続けられる自分でありたいですよね。