『火災報知器が鳴り止まない！どうすればいいの？』
住んでいるマンションやアパートで、突然、火災報知器が鳴り出し、なかなか止まらない…
そんな経験をしたことはありませんか？
火災報知器は、火災の発生をいち早く知らせてくれる重要な設備ですが、誤作動やいたずらなどで意図せず鳴ることもあります。
『どうやって止めたらいいの？』そんな疑問をお持ち方のために、この記事では「火災報知器の止め方」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
火災報知器とは？
「火災報知器」は自動火災報知設備や住宅用火災警報器の総称です。
多くの皆様には火災報知器という名称で知れ渡っおり、どちらの設備も目的は同じですが、機能や構造が異なります。
そんな火災報知器には、大きく分けて2つの種類があります。
- 自動火災報知設備（ビルやマンションなどに設置）
- 住宅用火災警報器（一戸建てや小規模なアパートに設置）
ちなみに、業者の間では自動火災報知設備のことを「自火報」と住宅用火災警報器は「住警器」と略して、呼ぶこともあります。
【自動火災報知設備とは？】
大型の建物やマンションなどに設置されている火災を自動で知らせるシステムで、次のような機器で構成されています。
- 感知器（煙や熱を検知する）
- 発信機（人が手動で火災を知らせる）
- 受信機（管理室にある）
- 音響装置（警報を鳴らす）
火災が発生すると、感知器や発信機が作動し、非常ベルが鳴ります。
【住宅用火災警報器とは？】
一般の住宅に設置される小型の火災警報器で、以下のような特徴があります。
- 感知器に警報装置が内蔵されている
- 火災を感知すると、警報音が鳴る
- ボタンやひもを引っ張ることで音を止められる
火災報知器の音の止め方
１【最初は周囲を確認！】
警報が鳴ったら、まず本当に火災が発生していないか確認してください。
火災の疑いがある場合 → すぐに避難し、消防に通報！
誤作動の可能性が高い場合 → 受信機で警報を停止しましょう。
２【主音響（メインの警報音）を止める】
事務室や管理室などにある火災受信機（防災監視盤）の「音響停止ボタン」を押します。
３【地区音響（各階のベル）を止める】
地区音響も火災受信機の「地区音響停止ボタン」押します。
４【発信機（非常ボタン）が押されていたら復旧作業】
誰かが「赤い非常ボタン」を押していた場合、受信機を止めるだけでは警報が止まりません。
非常ボタンのカバーを開けて、「復旧ボタン」を押します。（画像を参照）
その後、受信機の「音響停止ボタン」も押します。
この2つの作業をしないと、警報は鳴り続けてしまうので注意してください。
住宅用火災警報器の音の止め方
住宅用火災警報器は、本体の「ボタン」や「ひも」を操作することで止めることができます。
- 「警報停止ボタン」を押す
- 「ひっぱり紐」を引く
- 電池を抜く（最終手段）
※ ホームセキュリティと連動している場合、警備会社へ自動通報されている可能性があるので、必ず確認してください。
火災報知器が誤作動を起こす原因
よくある誤作動には以下の原因があります。
- 電池切れやバッテリーの劣化（警報音が断続的に鳴ることがある）
- ホコリや虫の侵入（感知器が誤作動する）
- 結露や湿気（水滴がセンサーを誤作動させる）
- エアコンの温風が直撃（熱感知器が反応する）
そんな誤作動を防ぐ方法は以下になります。
- 定期的にホコリを掃除する
- 感知器の近くでスプレーや煙を発生させない
- エアコンの風が直接当たらないようにする
- 定期的に点検を受ける
まとめ
火災報知器が鳴ったときの対処法を知っておけば、慌てることなく、冷静に対応できます。
- 自動火災報知設備の警報を止めるには「受信機のボタン操作」と「発信機の復旧」が必要です。
- 住宅用火災警報器は、本体のボタンやひもを使って止める
- 誤作動を防ぐために、定期的な清掃と点検を忘れずに！
火災報知器の点検や整備は、プロに相談すれば「安心」です。
定期的なメンテナンスを行い、いざという時に正常に作動するようにしておきましょう！
