飲食店を経営するにあたり、消防設備の設置と管理は欠かせない要素です。
しかし、誘導灯の重要性を軽視しているケースが見受けられます。
誘導灯は緊急時に生命を守るための重要な設備であり、その点検・設置を怠ることは店舗の安全性を損なうことにつながります。
この記事では、誘導灯の必要性を再認識し、設置を後回しにしないように、その危険性と解決策をお伝えします。
誘導灯の役割について
誘導灯は、火災や停電などの緊急時に建物内の人々を安全に避難させるための道しるべとして機能します。
特に飲食店のように人が密集する施設では、迅速な避難を実現するために欠かせません。
なぜ誘導灯が必要なのか?
- 生命を守る設備|視界が悪化した火災・停電で避難経路を示す役割を果たします。
- 法的義務|消防法や建築基準法に基づき、適切な誘導灯の設置が義務付けられています。
- リスクの軽減|誘導灯がない場合、顧客や従業員の避難が遅れ、大きな被害につながる恐れがあります
誘導灯を軽視することのリスク
誘導灯の点検や設置を軽視することで、以下のようなリスクが生じます。
【リスク1】緊急時の避難が困難になる
・緊急時は火災による煙、停電で視界が悪くなると、誘導灯がなければ安全な避難が困難になります。これにより、重大な事故につながる可能性があります。
【リスク2】法律違反による罰則や営業停止
・消防法に基づく規定を守らない場合、罰金や営業停止といった処分を受ける可能性があります。さらに法律違反を放置し、いざ火災による被害が発生すれば厳罰に処される可能性があります。
【リスク3】顧客や従業員からの信頼を失う
・安全対策が不十分な店舗は、信頼を損なう原因となり、売上や評判に影響する可能性があります。意外と見てる人は見てるので、気を付けたいポイントの一つです。
誘導灯に関して後回しにならないためのポイント
誘導灯を軽視しないために、具体的な対策は以下の通りです。
【対策1】設置の必要性を理解する
・誘導灯が生命を守るための重要な設備であることを認識し、優先的に設置を行いましょう。
【対策2】専門業者に相談する
・適切な設置場所や設備の選定については、専門知識を持つ業者に相談するのが最善です。
【対策3】定期点検を怠らない
・誘導灯は設置後も定期的な法令点検が必要です。バッテリーやランプの寿命を確認し、必要に応じて交換しましょう。
実際にあったトラブル事例
【事例1】火災時に避難が遅れたケース
・誘導灯が故障していたため、避難経路が分からなくなり、逃げ遅れるという事案が発生しました。点検を怠らず、常に機能する状態を保つことが重要です。
また誘導灯の周囲に物を置かず、視認性を損なわないようにすることも重要です。
【事例2】消防検査・立ち入り検査で不適合を指摘されたケース
・消防法の設置基準に則り、設備を設置する必要があります。「価格が安かった」という理由で照明を扱う電気屋に誘導灯の交換を依頼し、後日の検査で不適合なものが設置されていたケースがありました。
電気屋さんの中には消防法を知らずに、点けばいいという考えの基で、基準に満たない誘導灯を設置するケースも散見されます。
「消防設備士」と「電気工事士」を併せて持っている業者か確認することが求められます。
交換させていただいた誘導灯(BEFORE/AFTER)
こちらの飲食店様は2階建て、約900㎡の建物になります。
飲食店の建物の中では比較的大きな建物で、今回は2階部分の計10台を交換させていただきました。
交換後に関しては、12月の夕方に撮影したものになりますが、暗い中だとより目立つ存在となり、避難経路だと認識するだけの十分な目印となっていました。
専門業者である新潟市のエフ・ピーアイにお任せください!
飲食店は「夜間に運営していること」と「多くの人が行き交う場所」であるため、誘導灯の必要性については言うまでもありません。
仮に火災・停電で真っ暗になれば、従業員の方は常日頃から建物の構造を理解しているので、避難できるかもしれません。
しかし、食事に来るお客様に関しては初めてお店を訪れる人は出入り口がどこか分からずに逃げ遅れる事態が発生します。このように想定できれば、誘導灯の重要性については理解していただけるのではないかと存じます。
もしも、新潟市で飲食店を経営されている方で「誘導灯」に関するお悩みがある方は当社にご連絡いただければ幸いです。