· 

自動火災報知設備 空気管張替え・差動式分布型感知器交換工事  (新潟市|江南区|工場)

新潟市の消防設備点検会社エフ・ピーアイです。いつもブログをご覧頂きありがとうございます。最後までご覧頂けると幸いです。

 

本日のブログは新潟市江南区の工場の空気管の張替え、差動式分布型感知器の交換工事のブログとなります。

空気管って何ぞやって方もいらっしゃると思いますので簡単に空気管のご説明をさせて頂きます。

空気管とは…外径約2ミリの銅製管のことで、差動式分布型感知器の熱感知の役割を担っています。空気管は建物内の天井や壁に張り巡らされるように敷設され、先端は感知器と繋がります。

火災が発生した時に空気管が急激な熱変化を検出することで信号が送信され、火災報知器が作動します。

一般的な共同住宅の部屋などで用いられる感知器を「スポット型」と呼ばれるのに対し、空気管を用いて幅広い範囲をカバーするものを「分布型」と呼びます。

空気管を使った分布型感知器は「ひとつの感知器で広範囲をまかなえる」ことが特徴です。その特徴を生かし、工場や体育館、倉庫に用いられます。

なお、空気管の構造は1本20メートル以上(繋ぎ目なし)、肉厚0.3ミリメートル以上、外径1.94ミリメートル以上です。

また、空気管は熱感知器としては最も高い「高さ15メートル未満」までを警戒できます。

仕組み…火災の熱により空気管内の空気が膨張すると、検出部のダイヤフラム部分(空気圧で作動する調整弁)も膨張し、これにより接点が触れて信号を発信する仕組みです。

空気管の仕組みをごく簡単に言えば「熱による空気の膨張を利用して信号を送る」と言えます。

一方、空気管が張り巡らされるのは倉庫や体育館といった建物であるため、日射や暖房装置といった外的要因によって温度変化が生じる可能性もあります。

このようなケースで起きる誤作動を考慮し、感知器には膨張した空気を逃がすためのリーク孔が付いています。(平常時に空気管内で空気が膨張しても一定量ならリーク孔から排出されるため発報しない仕組み)

 

空気管の仕組みは非常に単純なものですが、空気管が天井や壁に張り巡らされたセンサーのような役割を担っていると考えると分かりやすいと思います。

 

では、現地に到着しましたのでミーティングを行います。

※前日にミーティングを行いましたが現地でもミーティングを行います。

各メンバーの役割と責任が明確になります。誰が何を担当するかが明確であれば、効率的で迅速な行動が期待できる為、現地でもミーティングを行います。 

高所作業車での空気管張替え作業になりますので落下物や部材の破片が飛び散る可能性があります。養生を敷くことで、これらの危険を最小限に抑え、作業員や通行人の安全を確保します。

ようやく作業開始です。※事前に火災受信機の停止処置は実施済み。

まずは交換エリアの空気管と差動式分布型感知器の接続部の切り離しを行います。

空気管はケーブルと同様、新品時は丸まって発送されますので癖をほどいていきます。

癖をほどいてから空気管を張る事で作業効率のアップと綺麗に仕上がります。空気管をはわす際の注意点として空気管がからまらない様、下で補助する作業も大事な作業となります。

空気管を天井にはわす作業が完了したらターンバックルを使用し空気管を張る作業となります。

  • ターンバックルとは、一般的に両端にネジが切られた金属製の棒(通常は鋼鉄またはステンレス鋼)から構成されています。各端には目打ち、フック、またはアイボルトが取り付けられており、これによりターンバックルを異なる構造物や部品に取り付けることができます。
  • ターンバックルにはいくつかの種類があります。最も一般的なタイプは、ネジが両端にあるタイプですが、ボールエンドやフックエンドなどの特殊な形状のものもあります。また、材質も様々で、使用環境に応じて鋼鉄、ステンレス鋼、またはアルミニウムなどが選ばれます。※今回は最も一般的なネジが両端にあるタイプを使用。

ターンバックルは両端のネジを反対方向に回すことで長さを調整することができます。これにより、空気管ののテンションを調整することが可能になります。

空気管の張替えが終わりましたので空気管の末端部のハンダ付けを行います。

空気管と検出器繋ぐ前に流通試験を行います。

 

※流通試験…空気管の末端をペットボトルなどの水中に入れ、片方の末端から空気を入れ泡が出るか確認を行います。泡が出ない場合は空気が抜けてる可能性、又は空気管がつぶれてる可能性が高いです。

 

流通試験で異常がない事が確認出来たので、空気管と検出器の接続を行い、作動試験を行います。

 

※作動試験…検出器の試験孔にテストポンプを接続し試験コックを作動試験位置に合わせ、感知器の作動空気圧に相当する空気量をテストポンプにより注入しその時点から接点が閉じるまでの時間を測定します。空気注入後接点が閉じるまでの時間が検出器に明示されている範囲内であることも確認します。

以上で空気管張替え、検出器の交換工事のブログとなります。

いつもご覧頂きありがとうございます。

 

弊社では取り扱いのある設備に関しては、お客様に安心していただけるように、即日での対応を心がけております。

弊社のお客様からは「すぐに来てくれて助かった」などの安心の声と感謝のお言葉を頂戴することが多く、弊社の強みであると考えております。

 

我々の仕事は消防設備を通して安心・安全を提供することであると考えております。

なので、スピード感と安定感をもって仕事をするように心がけております。

 

弊社の強みをご理解いただき、お客様のお困りごとを解決できるようにご尽力させていただきます。

 

消防設備・電気設備に関するお困りごとがございましたら、下記よりご連絡をお願い致します。

新潟市の消防設備点検業者への問合せダイヤル
消防設備点検の相談・調査・見積り・見積り診断など。お問い合わせページへ
新潟市の消防設備点検・防火対象物定期点検・点検結果報告書作成・避難訓練サポート・防災計画作成(株)エフ・ピーアイ