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消火器って必要?|初期消火の重要性について解説

火災が発生した場合、消火器などを使用した初期消火の有無によって、火災の規模が変わってきます。

初期消火によって常に鎮火するわけではありませんが、有事に備えておくことが大切です。

 

有事に備えるとは、初期消火の方法・避難時に心がけることなどについて知ることになります。

 

今回は、初期消火に関して解説していきます。

初期消火とは?

初期消火とは、火災が発生した時に出火の初期段階にする消火活動です。

 

火が小さい間に消火することで、大規模な火災に移行する前に防ぐことが可能です。

 

建物内で発生した火災の場合、初期消火の限界は炎が天井に届くまでと言われています。

 

出火から3分程度の短時間で行う必要があります。

火災が発生した時の対処法

119番通報

まずは、火災の発生を自分以外の人に知らせることが大切です。

 

「火事だー!」と大声で叫び、近くの人に知らせましょう。

声が出ない・出せない時は大きな音を立てたり、非常ベルを鳴らすことで、異常事態の発生を周囲に知らせましょう。

 

次に119番通報です。

 

火災の規模が大きくても、小さくても、必ず「119番通報」を行いましょう。

消防署と電話で繋がったら、消防署の指示に従って、落ち着いて対処していきましょう。

初期消火

炎が天井に届いていない場合、屋外への避難経路を確保した上で、初期消火を試みます。

 

初期消火には、消火器を使うのが最も効果的です。

 

消火器がない場合

  • 水をかける。
  • 水に濡らした大きなタオルで火元を覆う。

などで火災の状況に応じた対処法で消火します。

避難活動

炎が天井に届くようであれば、初期消火での対処は出来ません。

 

すぐに、屋外へ避難しましょう!

 

火災発生時の行動通報・初期消火・避難の順番が原則ですが、一人で対処する必要がある場合は、この限りではありません。

 

1人の場合

  • 火災を周囲に知らせる。
  • 初期消火
  • 119番通報

初期消火は出火から、いかに短時間で行うかが、その後を左右します。

119番通報を先にしては、その間に燃え広がるリスクがあるため、優先順位をつけて行動することが大切です。

 

しかし、無事に初期消火により、鎮火しても、119番通報は行いましょう。

消防による発災後の調査で、確実に鎮火できているかを確認してもらったり、火災の原因を調べてもらったりすると火災の再発防止につながります。

火元別の初期消火の方法

紙・布・繊維などによる火災(A火災)

一般的に「普通火災(A火災)」と呼ばれ

  • 木材
  • ゴム
  • プラスチック

などの固体燃料が燃える火災を指します。

 

上記の素材は可燃性であり、火災が発生しやすい特徴を持っています。

火元に向かって、消火薬剤を放出してください。

 

一般的に普及している市販の粉末消火器で、対処可能です。

油による火災(B火災)

油・灯油が発火した時の安全な初期消火のポイントは、水を使用しないことです。

 

燃えている油に水をかけると、水が瞬間的に蒸発し、油が周囲に飛び散り、炎が周囲に大きく燃え上がるので大変危険です。

 

基本的な初期消火の方法は

  • 消火器
  • 消火スプレー(エアゾール式簡易消火具)

による消火です。

 

消火器を鍋の近くで噴射すると油が飛び散ることがあるので、約2m離れたところから油を覆うように噴射しましょう。

消火器がない場合は、濡らした大きなバスタオルを水が垂れない程度に絞ってから、油の鍋の手前から鍋全体を覆うようにかけ、空気を遮断して消火します。その際は火傷に注意しましょう。

濡れタオルは2枚以上かけるとより効果的です。

 

火が消えても油の温度が高いままだと、再び発火することがあります。

消火の後はコンロの火を消し、ガスの元栓を閉め、油の温度が下がるのを待ちましょう。

 

ちなみに、電気コンロやIHコンロでも油の温度が高ければ火災は発生するので、注意しましょう。

電気による火災(C火災)

電気機器の火災で注意が必要なポイントは、感電です。

 

燃えている電気機器にいきなり水をかけると、水を伝わって電気が流れ、感電する恐れがあります。

まずは電源コードを抜いたり、ブレーカーを落とすなどして、電気の供給を止め、その後で消火活動を始めます。

 

火を消すには消火器が有効です。

消火器がない場合は、電気の供給が絶たれていれば、水をかけて消火することも可能です。

消火器の使い方

消火器の正しい使い方は、次の3ステップです。

  1. 黄色い安全ピンに指をかけ、上に引き抜く。
  2. ホース先端のノズルを手に持ち、火元に向ける。
  3. レバーを強く握って噴射する。

消火器の消火薬剤の有効な射程距離は3~5m、消火薬剤の噴射時間は10~15秒程度です。

 

火元から離れすぎたところで噴射すると、火を消し止める前に消火剤がなくなってしまいます。

 

消火器を使う際は、火元から4~6m程度まで近づいてから安全ピンを抜きましょう。

 

※消火器の使い方が分からなくても、消火器のパッケージに説明が書かれていますので、そちらを見て、使うことも可能です。

避難の際に心がけること

火災の時に、最も大切なことは身の安全を守ることです。

 

初期消火で火災を消し止められなかったら、迷わずに避難しましょう。

 

避難の際に可能であれば、火災が起きている部屋の窓やドアを閉めて逃げてください。

空気の供給を遮断することで火事が燃え広がるスピードを緩め、逃げる時間を確保することにつながります。

 

避難する際は、以下のことを心がけましょう。

  • 早く逃げる:火災発生から避難に使える時間は短時間のため、すぐに避難しましょう。
  • エレベーターには乗らない:閉じ込められる危険があります。火災報知器と連動しているものであれば、エレベーターは停止します。そのため、階段・避難器具で避難する必要があります。
  • 煙を吸わない:火災で最も怖いのは炎よりも煙です。一酸化炭素は酸素よりも体に入りやすいので、すぐに意識を失います。火災の死因で多いのは、一酸化炭素中毒になります。
  • 一度逃げたら決して戻らない:戻って、命を落としてしまう人もいます。火元から出来る限り距離を取り、屋外に避難しましょう。

まずは、身の安全を確保しましょう!

初期消火は大きな火災を防ぐために大切ですが、初期消火ができないと判断したら迷わず避難をしてください。

貴重品・私財などの心配をしてしまいますが、人命最優先を心がけてください。

 

火事が起こったときの対処法は

  1. 通報
  2. 初期消火
  3. 避難

の順番です。

 

火災の初期消火で最も効果的な消火方法は、消火器の使用です。

家庭でよく使われるのはABC粉末消火器です。

普通火災(A火災)、油火災(B火災)、電気火災(C火災)の全てに対応しています。

 

消火器の正しい使い方は、

  1. 安全ピンを抜く
  2. ノズルを火元に向ける
  3. レバーを握って噴射する

の3ステップです。

 

防災訓練など練習できる機会があれば練習しておくことをおすすめします。

当社では、ご契約者様に限り、防災訓練の立ち合いも行っております。

 

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