· 

自動火災報知設備 煙感知器交換工事(新潟市東区|遊戯施設)

自動火災報知機の光電式スポット型感知器(煙感知器)とは、実際に見た事はあるという方も多くいらっしゃると思いますが、煙を感知する事により非常ベル、非常サイレン等で火災の発生を知らせてくれる装置です。商業施設など大きな建物にたくさんの人が活動してる場所でも使用されている為、火災の発生が遅れると犠牲者も多く出る為、非常に大切な設備と言えます。

 

現場の故障状況や修理前の状況について、消防設備点検の実施点検月となっており煙感知器の経年劣化による故障した煙感知器が3個有りましたので、交換見積書を提出し受注頂きました。

火災時の煙の拡がる速さは、火元の燃えている勢い(火勢)や建物内での風(気流)の有無などにより異なりますが、大まかに言うと廊下など横方向への拡がる速さは無風状態では1秒間に0.2mから0.5m程度です。この速さは人の歩く速さが1秒間に1m前後であることと比較すると、人の歩く速さの方が煙の拡がる速さよりかなり速いことになります。

 

煙感知器は、感知器の中で高価ではありますが、一番信頼出来る感知器です。炎が出る前の煙に反応するので、火災の早期発見が可能です。しかし、反応が良いことに比例して誤作動も多く発生する特徴があります。


 煙感知器の構造は、内部では光が電気により常に「発光部」から発生していて、煙が混入すると光が乱反射して感知器内部の「受光部」入ると作動する光センサーを利用しています。火災と似た兆候がある場合に反応し易い特性があります。

 

主な誤報の原因

1. タバコの煙

2. 調理による蒸気や煙

3. ホコリ・粉塵・虫の侵入

4. 蒸気や結露

5. 殺虫剤の散布

 

これらが上げられます。経年劣化によるものもございますが、煙感知器の周辺で煙や煙と類似した状況が発生すると反応する事がありますので注意が必要です。天井面を見て煙感知器であるのか?熱感知器であるのか?状況に応じた室使用をお願い致します。

今回交換させて頂いた煙感知器ですが交換前と同じメーカーの物に交換した為、感知器ヘッドは少し形が変わりましたが感知器ベースは同様の物です。メーカーによりベースの差し込み端子が異なります。今回はコモン線(共通線)が白と黒、ライン線(電圧線)が青と茶になっていた為、感知器のベースを交換する際は組み合わせを間違わないように注意が必要です。感知器線の被覆も特に傷んでいませんでしたが被覆もきれいに剥き直し交換致しました。

 

 

最後に正常に感知器が作動するのを確認し完了となります。※煙感知器は新旧問わず作動すると確認灯が点灯します。今回の交換は不作動として交換提案させて頂きましたが実際に交換してみると

ホコリの付着、たばこのヤニでかなり汚れていました。正常に感知する感知器であれば非火災報の原因になりかねません。

 

煙感知器は一般的に交換時期は10年となっております。(設置状況、設置場所にも異なります。)

非火災報により非常ベル、非常サイレンが鳴ってしまうと現場はパニックになりかねません。未然に防げる非火災報を無くす事も我々消防設備士の任務でもあります。

 

定期点検時は設置状況、設置場所などもよく確認し点検業務に従事する必要があると改めて感じました。今回の工事の相場・お値段等につきまして気になる方はをお気軽にお問合せ願います。

 

また、消防設備の補修、修理等がありましたら弊社に是非一度ご連絡ください。

消防設備点検の相談・調査・見積り・見積り診断など。お問い合わせページへ
新潟市の消防設備点検・防火対象物定期点検・点検結果報告書作成・避難訓練サポート・防災計画作成(株)エフ・ピーアイ